肌が乾燥しがちな人と、そうでない人との違いは何でしょうか?
乾燥しやすい肌は、単に肌の水分が足りないだけではありません。他にも、水分を保持するのに大切なものが不足しています。
乾燥肌に足りないもの
- 水分
- 皮脂
- 天然保湿因子(NMF)
- 角質細胞間脂質(セラミドなど)
水分の他にも、皮脂も不足していて、人の肌に元々ある保湿成分である天然保湿因子(NMF)や、角質細胞間脂質も十分でないと考えられます。
天然保湿因子(NMF)は、いくつかの水溶性の成分から構成されていて、半分以上はアミノ酸類で、他に、乳酸、尿素、クエン酸塩などから成り立っています。水分取り入れて保持する働きがあり、角質層の水分保持に重要な役目を果たしています。
角質細胞間脂質とは、角質層の中にあり、水分や油分を抱え込んで、角質の細胞と細胞の隙間を埋めてつないでいます。セラミドが半分以上を占め、コレステロール、遊離脂肪酸などで構成されています。
肌に存在する保湿成分が足りなくなると、水分を与えても保持することができず、肌の乾燥が起こります。
オイルで皮脂を補うケアが最優先
肌の乾燥を防ぐためには、これらの成分、水分・油分・NMF・角質細胞間脂質を補う必要があります。
中でも最優先したいのが、肌の水分蒸発を防ぐオイルケアです。
オイルケアを後回しにして、乾燥対策によい成分をカサカサの荒れた角質層に補おうとしても、有効成分が肌にとどまらず、うまく取り込めません。
美容成分が威力を発揮するためには、皮脂となじんで長く肌の上にとどまることが大切です。
肌になじみやすく、有効成分を角質層のすみずみまで届けてくれる美容オイルは、肌をやわらげる効果もあります。
美容オイルで、脂質を補給して細胞間脂質の密度を高め、美容成分も取り込む土台を作るのがおすすめです。