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ホホバオイルは、ホホバという植物の種子から作られます。
ホホバは、砂漠でも育つほど乾燥に非常に強い植物で、その種子から作られるホホバオイルも、高い保湿力が特徴です。でも、ホバオイルの効果は保湿だけではありません。
良いホホバオイルの選ぶためにも、ホホバオイルにどんな美容パワーがあるのか知っておきましょう。
ホホバオイルは浸透力抜群!どんな肌にも肌なじみが良い
ホホバオイルの主成分は、ワックスエステル。約90%がワックスエステルで、これほど多くのワックスエステルを含む植物は、他にありません。
ワックスエステルは、人の皮脂にも含まれています。
ワックスエステル・・・約25%
スクアレン・・・約12%
トリグリセライド・・・約60%
元々肌にある成分が主成分になっているホホバオイルは、肌によくなじみ、刺激も少ないという特徴があります。
高保湿&バリア機能に優れ、肌をすべすべにしてくれる
ホホバオイルに含まれるワックスエステルは、水分の蒸発を防いで肌を保湿し、皮膚のバリア機能をアップさせる働きがあります。
刺激に対する肌の抵抗力を高めるので、トラブルがおきにくい健康な肌へとサポートしてくれます。
逆に言うと、ワックスエステルが不足した肌は、乾燥や肌荒れが起こりやすくなってしまいます。
ホホバオイルは、バリア機能を高めるので、アトピーが症状も和らいだという例もあります。(すべてのアトピー症状に良いというわけではありません。合わない肌の人もいるので、パッチテストをしてから使ってくださいね。)
また、ワックスエステルの働きが、肌にすべすべとした触感を与えるので、美容オイルとして人気が高いオイルです。
栄養価が高く抗酸化作用もある
非加熱のコールドプレスで抽出されたホホバオイルには、アミノ酸、ミネラル、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEなど、ビタミン群を中心に豊富な栄養素が含まれています。
ビタミン群は肌の新陳代謝を促し、血行を促がす作用があり、ニキビ跡の改善効果もあるといわれています。
また、ホホバオイルに含まれているビタミンEによる高い抗酸化作用や、リッチな保湿効果、バリア機能などにより、シミやくすみを出来にくくしたり、シワやたるみも防いでくれます。
また、ホホバオイル自体も、酸化安定性がとても高く、一般のオイルと比べて酸化しにくいので、保管しやすく使いやすいオイルです。
皮脂バランスを整えるホホバオイルはオイリー肌・ニキビ肌もOK!
ホホバオイルは皮脂を調整する働きがあるので、どんな肌質の人にも合いやすく、肌トラブルが起きにくいオイルです。
過剰な皮脂分泌を抑えるだけでなく、皮脂が足りていない肌には、適度な皮脂分泌を促します。
ニキビは、ホルモンの影響や加齢といった何らかの原因で、ターンオーバーが正常に行われず、古くなった角質が、皮脂や汚れとともに毛穴にたまっておこります。
過剰なオレイン酸が毛穴にある状態だと、それを栄養分にアクネ菌が増殖しやすくなって、ニキビができやすくなります。
高級なシャンプーにホホバオイルが含まれていたり、抜け毛治療で頭皮の毛穴のつまりをとるのにホホバオイルを使ったりするのは、肌に負担をかけず、スムーズに汚れを落とす効果があるからです。
ホホバオイルには反バクテリア作用も
ホホバオイルには、菌の活動を抑制する特性があることから、ニキビや湿疹などにも有効です。
アクネ菌の増殖がニキビの要因のひとつとされていますが、海外の大学の製薬部のホホバオイルの研究データを見てみると、ホホバオイルの反バクテリア作用がニキビの予防に効果的だとわかります。
<ミシガン大学のテストでは>
『カンジダ菌、ブドウ球菌アウレウス(黄色ブドウ球菌)やシュードモナス菌を含む、一般的な皮膚に悪影響を及ぼすバクテリアのうちの5つが、ホホバオイルの中で生き残ることができない』ことを明らかにしました。
<ポートエリザベス大学では>
ホホバオイルのバクテリア破壊力を研究したところ、『ホホバオイルはブドウ球菌やシュードモナス菌を1時間15分以内に破壊した』ことを発表しています。
ホホバオイルが合わない人もいるの?
ホホバオイルは、基本的に、どんな肌質の人も使える万能オイルです。
とは言え、植物オイルですので、人によっては、アレルギー反応を起こす場合もあります。
かゆみや、赤み、湿疹など、使っていて異常が出てきたら、アレルギー反応かもしれませんので、使用を中止してください。
角質や毛穴ケアにも使えるホホバオイル
毛穴につまった皮脂や角質を、「角栓」と呼びます。
この角栓が、酸化して黒くなると、毛穴の黒ずみになります。
角栓がどんどん溜まると、毛穴が支えきれず大きくなって、毛穴が目立つようになります。
こういった毛穴の黒ずみや、目立った毛穴のケアにも、ホホバオイルは役立ちます。
ホホバオイルは、毛穴周りの肌をやわらげ、溜まった皮脂や角質汚れも柔軟にするので、マッサージすることで毛穴の汚れを外へ押し出します。
ホホバオイルの角栓ケアのやり方
- 身体をお風呂で温めたり、ホットタオル(蒸しタオル)で顔を温める
- 毛穴の目立つところに塗る
- 優しくマッサージする
- 洗顔で洗い流す
- 冷水ですすぎ毛穴を閉じる
最初に温めることで、毛穴を開かせ、各栓に詰まった皮脂も溶かして柔らかくします。マッサージは、こすらないように優しく、焦らずゆっくりやるのがポイント。
力を入れると、皮脂や汚れが埋まってしまって逆効果です。
1回では思ったほど効果が感じられないかもしれないですが、あきらめないで続けていると、毛穴の開きや黒ずみが緩和されていきます。
最初のうちは、角栓や毛穴周りが硬いので、取り除くのにどうしても時間がかかります。
ですが、毛穴パックや、簡単に角栓が取れるスティック・プッシャー類は、確実に肌を痛めます。
その時はきれいになったように見えても、傷んだ肌は硬くなってよけいに毛穴が広がって目立つようになります。毛穴のダメージによって、黒ずみも出やすくなります。
長期的に見れば、肌にダメージを与えずに毛穴のケアができるので、角栓ケアはホホバオイルでマッサージするのがおすすめです。
きれいな肌に戻りたければ、焦らず優しくオイルマッサージが基本です。
ホホバオイルは肌に水分がある状態で使うのがポイント
ホホバオイルは、化粧水の前に使っても、後に使ってもどちらでもお好みで使えます。
化粧水の前に使うと、ブースター効果といって化粧水の水分や美容成分が浸透するのを助けてくれます。
化粧水の後に使ってもOKですが、どちらにしても、
- 洗顔後、まだ肌に水分が残っている状態の時
- 化粧水をつけてすぐ
など、肌が乾かないうちに、オイルを使うのがポイントです。
乾燥した肌にオイルを乗せても、なじみが悪く浸透もイマイチです。
ホホバオイルは温めて使うと効果アップ
ホホバオイルは、温度が低くなると固まります。気温が10℃くらいになると固まりはじめ、5℃前後で凝固します。
冬場の気温が低い時や、冷蔵庫で保管していると、固まってしまって使えません。
固まるほどの低温でなくても、温度が高い方が肌になじんで使いやすいです。
オイルを手の平で温めてから顔になじませると、肌に浸透しやすく保湿力もアップ。
お風呂で湯船に浸かってる間に、ホホバオイルでマッサージするのも効果的でオススメです。
ポイント
- 肌に水分がある状態で使うとよくなじむ
(カラカラの肌に使うのはNG) - オイルは温めて使うと効果がアップ
ホホバオイルを使う時に注意すること
いろいろな肌質に会いやすいホホバオイルではありますが、アレルギー反応が出てしまう人もいます。使ってみて、肌に赤みやかゆみが出た場合は、使用を中止してください。
ホホバオイルに限ったことではありませんが、アレルギー反応が出ているものを、そのまま使っていると、炎症がひどくなり、肌が隆起して、クレーターのようにボコボコになってしまうこともあります。
また、使うときは、つけすぎないように注意しましょう。
ホホバオイルの選び方
ホホバオイルの精製と未精製って何が違う?
ホホバオイルには、透明の精製されたものと、黄色がかった未精製のものがあります。
精製された透明なホホバオイルは、ビタミンなどの有効成分が壊れてしまっていますが、未精製のホホバオイルは、天然トコフェロール、アミノ酸、ミネラル、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEなど、肌に良い天然の成分が豊富に含まれています。
ただし、敏感肌の人にとっては、未精製のホホバオイルに含まれる不純物が、肌にとって刺激となる場合があります。敏感肌の場合、未精製のホホバオイルは肌に合わず、精製したホホバオイルの方が肌に合うことがあります。精製しても、ワックスエステル・脂肪酸のバランスに影響はあまりないので、ホホバオイルの高い保湿効果は精製されたものでも実感できます。
抽出方法は低温圧搾法が高品質
ホホバの実からホホバオイルを抽出する方法には、「水蒸気蒸留法」「溶剤抽出法」「低温圧搾法」などがあります。
「水蒸気蒸留法」とは、水蒸気で熱してホホバの成分を気化させ、その後、水蒸気を冷やして液体にし、この液体から油分を抽出するという方法です。
「溶剤抽出法」は、揮発性の溶剤を使って油分を分離させて抽出する方法です。
どちらも高温で処理するため、ホホバオイルに含まれる熱に弱い成分が失われてしまいます。また、不飽和脂肪酸がトランス脂肪酸に変質してしまうので、オイルの品質が低下してしまいます。
「低温圧搾法(コールドプレス)」は、圧力をかけてオイルを絞り出す方法です。「水蒸気蒸留法」や「溶剤抽出法」と比較して効率が悪く、不純物が混ざってしまうために劣化が早くはなりますが、熱に弱い栄養素が失われず、栄養豊富で非常に高品質なオイルが取れます。
高い品質のオイルを選びたいなら、低温圧搾法(コールドプレス)のものを選びましょう。
無農薬を選ぶ
農薬や化学薬品が入っているホホバオイルは、肌の弱い人にとって刺激が強くなります。
無農薬で育てられているホホバオイルから抽出されたオイルは安全性が高く、質も良く、その分、美容効果も期待できます。
できるだけ無農薬のホホバオイルを選びましょう。
パッケージや商品自体にオーガニックマークが掲載されているホホバオイルを選ぶ
原料から始まり、製造工場、流通、ブランド、全ての要素で商品のクオリティーは決まります。
その全ての要素において、厳しい検査に合格したブランドには、パッケージや商品にオーガニックマークを掲載する事が許されます。
NATURAL ORCHESTRAの高品質オーガニック「ゴールデンホホバオイル」
![女性の横顔のアイコン](https://biyou-oil.com/wp/wp-content/uploads/2017/09/9eda66c79f64f09870c0b3096b9bb0cf.png)
べたつかず、さらっとした使い心地なので、顔ならば数滴で十分保湿できます!
夜洗顔後に付けて朝起きると、ギトギトした感じではなく適度に潤っていて頬がふっくらしています。
余ったオイルはそのまま首や体に使えるのも最高です。