皮脂腺で作られる皮脂の成分の構成は次のようになっています。
ワックスエステル・・・約25%
スクアレン・・・約12%
トリグリセライド(脂肪)約60%
など
皮脂が分泌されると、毛穴の常在菌(アクネ菌など)や、表皮の脂質などによって、トリグリセライドは分解されて成分構成は次のように変わります。
トリグリセリド(中性脂肪)・・・約20~30%
ジグリセリド・モノグリセリド・・・約10%
遊離脂肪酸・・・約20~30%
ワックスエステル・・・約20%
スクワレン・・・約10%
コレステロール・・・約1.5%
コレステロールエステル・・・約2.5%
その他・・・約4%
トリグリセリドは、オレイン酸やリノール酸等の様々な脂肪酸が安定的に混ざり合い、最終的に三分子の脂肪酸が一分子のグリセリンと結合した中性脂肪のひとつです。
トリグリセリドが皮膚の常在菌や脂質によって分解されると、トリグリセリドの割合は減って、遊離脂肪酸が発生します。
遊離脂肪酸には、パルミチン酸、ステアリン酸、ラウリン酸などの「飽和脂肪酸」(酸化しにくい)と、パルミトレイン酸、オレイン酸といった「不飽和脂肪酸」(酸化しやすい)があります。
皮脂の成分は、
25%がワックスエステル
16%が皮脂酸
12%がスクワレン
だと一般的に言われています。
このオレイン酸の41%と言うのは、トリグリセリドと遊離脂肪酸に含まれるオレイン酸の量から計算した割合です。